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2017年10月11日 (水)

楽健短歌 筧ミツル

楽健短歌

筧ミツル

2017/12/02 松前旅館楽健法講習会で詠む

あふれだす言葉をリズムのごとく書にしたし
褒められるような 良き字ではなく



2017/12/01 投稿

高き空より月見下ろして影落とさん家路辿りし我ひとり

鉄板のコテ返す度ドヤ顔の満たされし瞬間(とき)を相伴しけり

紅き葉を落として冬に備えるか堤の桜枝なよらかにして

若きこの子らに我ら残せしは核のゴミのみか廃棄案なきままに作りしもんじゅの唖然

師走深夜窓開け放して冷たき部屋に着重ねのダルマとなりぬ白き息吐きて



2017/11/16 投稿

我は正しと言い募りたし何事に依りても己に信なき故に語気さらに強めて

きっぱりと言い切る裏に確信のあったためしなし語り終えた後の空白に弱さほの見え

その弱さ見せる相手に選ばれしことなにやらうれし何度でもいつでも来いやと別れ際にかけた一言

我にしても弱きままにいる強ささらさらなく迷える彼らとただ共に迷い居るのみ

答えなどないこの世だと気づきし夜放り出された同胞の彼らあること有り難し

    2017/11/10 投稿

甘柿の取り残したる実二つメジロ家族の朝餉に供す

僅か一泊息子の旅二匹の猫伴いいつまでも朝寝す

何一つ急かれることなし引きとどめるものなし深く息す

啄みて皮一片ぶら下がる柿の枝良き日の始まりか満腹のメジロ

余念無く身づくろいするジジの傍跳ね起きて行く素のまま

  2017/10/30

雨音の漏れ聞こえくる暖かき室で万歌読み耽りたり午餐忘れて

足裏にこだわりと映る肉塊をお日様となりて踏みしだき居り

花愛でる人の足にて踏み固められし秋篠の堤走り行きけり

人にせん言葉なりきと思い込みしがその悉く我が為なりき

安心は決意なりと今思う傷つき易く居てなお心開くために



   2017/10/19

全身に日の光浴びてストレッチす足元に猫寄り添いつ

歌つくる不思議也やと常思う彷徨う我をじっと見る我あり

鏡の中の茫々の髭面眺めつ一体何処の爺いかと想う

うごく心字に表しきときすでに失われて作為溢れし自らを恨む

雨の中合羽着て走る銀輪の上ただ一人なりフードに覆われて

   2017/10/13

気がつけば13日の金曜日なりただ特別の日と思われて心浮き立つ

秋の蚊の冷え込みしときこそ煩さきは命のバトン渡す覚悟か

笛吹きて我笛となるその先は音のみ残りて聴くものもなし

公園に遠足の子らの戯れし聲重なりて我の瞼を満たしたり

何故に起きんとデスクの書類片はしから噛んではちぎり吾睨むジジ

  2017/10/12

若き友のまっすぐの瞳にスイッチ入りたりカフェのマスターの饒舌

悉く我の世界に起こりしは我がものと思われて我満たされぬ

時を経ていつまた出会うあてもなし今日を限りとことさらに思う

無音となりし教室の椅子に独り居て心のほのお静まるを待つ

今度こそ棄てむと思うバスタオルを色とりどりの糸にて息子繕いき

  2017/10/11

城跡に潜みて取りし真夜中のライト浴びたる割れ柘榴かな

燻りて二度爆ぜたるや黒ダイヤ艶光りして薫り芳し

裏山に鳴き重なるや蟋蟀の声静まりて闇なお深き

傍らに猫二匹待つストレッチ息深くしてさらに終わらず

銀輪のペダル踏む脚なぜにや重き昨日の疲れいやおとといの残念

  2017/10/09 投稿

何の為もなし出流る言の葉記せば今ここにいる一瞬(ひとときの)証

ぐるるぐるると傍らに佇みし小夏の喉音夕映えの庭のだんだんに暮れ

一人望みて隠れし裏庭に間も無く集まりし家族全員

とおの昔に得心したはずの悲しみをむし返したり満月の夜に

日に何遍となくほとばしる繰り言理解らぬままただに寄り添う

午前0時と午後12時が同じ時刻と知り驚き喜ぶ子ら気づきの一瞬

教え込んだからといって受け取らぬ子に罪はなし通らぬ喉に物詰め込む教育の非常識

側から見れば中年男と老人が重なりて眠る異様さ永遠の幼子と父に過ぎず

縦書きの良エディターを得て水魚の如く泳ぎ出したり言葉言葉

d6577とジジが打ちしキーボード真夜中の発句となれり

2017/10/08 投稿

汗滲ませ走る銀輪の路ぎわに黄金の稲穂はや刈られゆく

午後餐にとたっぷり買いしパンの山残らず子の腹に消え

曇天の朝ふと息苦しさに目覚め居り二匹の愛猫我に重なりて

疑わずに人を見る事もはや叶わじ裏読む癖つきし顔顔顔

無残にも虎刈りになりし茫々の庭の葉叢に紅き柿の実一つ




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筧ミツルさん 2017/10/26撮影




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東光寺山の灌木の冬姿です。

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